ユーミンのコンサートに行った話

あいのりで女子メンバーの顔が好みだから好きになっただけのくせに、告白の時に素直な性格がーみたいに言う男いるね。ユーミンのコンサートに行ってきました。父親から連絡があり、「チケットあるから(嫁と)2人で行ったら?」と言われた。ユーミンのコンサートに急に行けるようになるのは本当に最高のことで、こういうことはスネ夫や花輪くんの家でしか発生しないものだと思っていた。ちなみにユーミンは自分のコンサートのことをコンサートとかライブじゃなくてショーと呼んでいた。嫁と一緒に行こうとしたけど、どうせならと思ってサプライズで連れて行くことにした。女子はサプライズが好きとネットにも書いてあったし。世間ではサプライズというとディズニーランドに行きがちだけど、サプライズでディズニー連れて行かれたとしても楽しさ80驚き2くらいのバランスで全く驚きがないだろう。サプライズディズニーで感動した人はサプライズ部分に感動したんじゃなくて、ただディズニーが好きすぎるだけだろ。というか浦安方面向かっている時点で察しろ。あっ、これ気づかないふりしなきゃって絶対なるだろ。しかしサプライズでユーミンのライブに連れて行かれるのはどうだろう。完全に予想不可だろう。出かけようと言われて、(まさかユーミンのライブなんじゃ…)とは絶対ならないから。ユーミンのライブは日本武道館で行なわれた。思えば人生で音楽のライブに行ったのは学生時代に軽音部の友達が講堂とかライブハウスでやっていたものだけで、大きいものは行ったことがなかった。友達のライブは友達の普段と違う楽しそうな様子が見られるので良かった。ただ自分の学校の軽音部のライブのはずなのにそういうところにはなぜか他校の人も見に来ていたりする。まあ、見にくるのは全然良いんだけど、そういう人は曲を聴いている時の首の振り方が独特すぎる。首の振り方で個性をだそうとすな。日本武道館はステージからかなり近いアリーナ席、1階席、2階席があった。こういうところに来ることがほとんどないのでそこで初めてアリーナ席というのを知った。浜崎あゆみが「アリーナ〜!!」と言っているイメージがあったので、(お金を高く払っている人にだけ声かけしてるのめっちゃやらしいじゃん)とも思ったが、多分アリーナ以外にも声かけしてるんだろうとすぐに気づいた。というかアリーナ席にだけ声かけてたらちょっと面白いね。ただ調べたわけではないのでアリーナ席の定義についてはいまいち分かっていない。自分はわからない言葉があっても調べることはほとんどしない。気にもならないし、どうでも良いからだ。例えばシーザーサラダについてなんとなくは分かるけど、なにをもってしてシーザーサラダがシーザーサラダなのか、シーザーとはなんなのかも全くわからないが興味もないので調べない。居酒屋でシーザーサラダ頼んだ人に対して、「お、良いね〜」とか「ナイスチョイス!」って褒め讃える人、シーザーサラダは別にナイスチョイスじゃないから褒めないで。居酒屋でサラダ食べたくないから。ポテトフライ食べたいから。日本武道館九段下駅にある。当日、九段下駅に着いて日本武道館に向かっていたら、同じくユーミンのライブに行くであろう人がたくさんいた。ユーミンのライブに行くであろう人たちはマジで平均年齢52歳くらいだった。ユーミンはデビュー45周年らしいので昔から好きな人はそれくらいの年齢になるんだろう。コンサート会場に着いて今からユーミンのライブを見に行くことを伝えた。嫁はかなり驚いていた。かなり驚いていたが、べつに「うおおおおおお!!」とはなっていなかった。というか全然嬉しそうじゃなかった。ここで初めて気づいたが、ユーミンのこと好きなのは自分と自分の家族だけだったのだ。小さい頃家の車で流れてたから、全員が小さい頃に聴いていたと思っていた。全然嬉しそうじゃない嫁、周りには平均年齢52歳のファンたち。ここまできたら当然入るしかないので、とりあえず会場に入った。2階席だったが、あまり遠いいなとは感じなかった。ただ顔はちゃんと確認できない距離ではあった。自分はユーミン顔ファンではないのでそこは全く気にならなかった。席の上には手首に巻くタイプのライト?が置いてあり、これがライブの映像でよく見るあれかと思ってテンションが上がった。ライフがスタートした。世界観としては砂漠を旅する旅人がタイムマシンみたいなのに巻き込まれて、ユーミンの45周年を巡って行く的なものだった。あまり演出では世界観が伝わってこなかったが、ライブの中盤でユーミンが「これは◯◯を旅する旅人が△△で◻︎◻︎を〜」と設定をかなり詳しく解説してくれたのでよく分かった。平均年齢52歳にも分かりやすい親切設計だ。ありがとうユーミン。ライブが始まって5分、歌だけでなく照明に驚いた。大きいライブはこんなに派手な照明があるのかと。ふと横を見たら嫁は泣いていた。さっきまで全然嬉しそうじゃなかったのに開始5分で涙を流していた。会場にはかなりの人数がいたが、1時間前までユーミンのライブに来ることを知らずに開始5分で泣いているのは嫁しかいなかっただろう。ライブ会場の空気とはすごいもので、自分自身も相当感動してしまった。ゾウに乗りながらクルクル回転して歌っているユーミンを見て、いつもだったら「おーい、ゾウに乗りながら歌うのをやめろー!!!」と思ってしまうのに、「あのユーミンがゾウに乗りながら歌っている…(泣)」という状態になってしまうのだ。ユーミンは現在65歳らしいけど、ライブ中はダンスしたり、ステージを走り回っていた。すげ〜。隣の席の人が双眼鏡を持ってきていて、ちょいちょいそれを使って見ていた。ライブでは双眼鏡があると便利なのかとそこで初めて知ったが、自分はユーミン顔ファンではないので別に後悔はしなかった。自分がユーミンの曲を1番聴いていたのは大学時代に自分の部屋でパズドラをしていた時だったので、ユーミンの曲を聴いても思い出すのはパズドラのことばかりだったのでそれは残念だった。ライブの終盤「今日は来てくれてありがとう〜!」と言い出して、あっもう終わりかと思ったらユーミンはそこからアンコール含めて5曲近く歌ってくれた。最初は(ユーミンこんなにまだ歌ってくれるのか…)と嬉しかったが、途中から(いつまで歌うんだよ)状態ではあった。嫁も楽しそうにしてたし、ユーミンはゾウに乗りながらめちゃくちゃ歌うしで行ってよかったと思った。ライブ後にチケットをくれた父親にお礼の連絡で、「ユーミン、ゾウに乗ってたわ」と送ったら、「11月にお母さんと一緒に札幌で見たから知ってるよ」と言われた。親、ユーミンのことめっちゃ好きだった。そしてユーミンは札幌でもゾウに乗っていた。